量子優越性とは何か(4) — NISQ時代の量子技術のマイルストーン

「量子優越性」という言葉は、2012年に物理学者のプレスキルが作り出した造語です。その意味するところは簡単で、「量子コンピュータの方が普通のコンピュータより、遥かに高い計算能力を持っている」ということです。

2012年以来、「量子優越性」を実験的に実証するためにはどうしたらいいのかについて、活発な議論と理論的検討が繰り返されてきました。この目標は、Preskillだけでなく Aaronson, Vazirani, Martinis  といったそうそうたるメンバーを含め、量子コンピュータの研究者の間では、広く共有されてきたものです。

2019年(実際の実験が行われたのは春頃だったと言われています)、ついに、GoogleのMartinisらのチームが、実験に成功します。この成果は、NISQ時代の量子技術の大きなマイルストーンです。