量子優越性とは何か(6) — 量子優越性への「批判」

量子優越性をめぐる論争は、2019年10月21日付けのIBM Research blog ‘On “Quantum Supremacy” の発表で新しい段階に入ります。

このBlogは、次のように論じます。

Because the original meaning of the term “quantum supremacy,” as proposed by John Preskill in 2012, was to describe the point where quantum computers can do things that classical computers can’t, this threshold has not been met.

こうして、量子優越性という言葉の提唱者であるプレスキルに従えば、Googleの実験は量子優越性を達成したことにはならないと断じました。

ここで参照されている2012年のプレスキルの論文の表現は、次のようなものでした。

Classical systems cannot in general simulate quantum systems efficiently.

この二つには、実は、大きな違いがあるのです。