量子優越性とは何か(3) — 現在の到達点 NISQ時代の始まり

多くの困難を乗り越えて、我々は、数十個の規模の量子ビットなら、その状態をコントロールしてその変化を外部から観測できるようになりました。

量子技術の、現在のそうした到達点を NISQと呼ぶことがあります。
NISQは、Noisy Intermediate-Scale Quantum を略したものです。Intermediate-Scale(中規模) というのは、扱える量子ビットの数が、決して大規模のものでなく、数十個規模だということを表しています。先頭のNoisyは、量子デバイスが量子の状態を失わせるノイズの影響を完全になくすことはできず、様々なノイズの下に置かれていることを意味しています。

現在の量子技術の到達点をNISQと捉えるのは、とても大事なことです。この時代の特徴づけを与えたPreskillの論文「NISQ 時代とそれ以降の量子コンピューティングについて」を、丸山が全文翻訳しています。是非、お読みください。