ペンローズの宇宙論

2021/07/17 マルレク 楽しい科学 「ペンローズの宇宙論」概要

どこまでも膨張を続け、すべてが光となって、ついには死を迎える宇宙のはるかな未来。

一瞬の光の爆発で始まる宇宙。その前には、時間も空間さえも、なかったというのだが。

宇宙が誕生して死を迎えるまで、無限の宇宙を永遠に飛び続ける光。

彼女は何を感じ、何を見るのか？

小論は、2020年のノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズの宇宙論の分かりやすい紹介を目指したものです。基本的には、彼の2010年の著作 “Cycles of Time” に依拠しています。ノーベル賞受賞の記念講演で、彼は、主要にこの宇宙論について語っています。

同時に、小論は、3月に開催したマルレク 楽しい科学 「エンタングルする自然」の兄弟編でもあります。

3月のセミナーは、「量子論」と「相対論」の対立と統一の歴史にフォーカスしたものです。今回のセミナーのテーマは「宇宙論」です。両者の「理論」と「自然観」は、必ずしも一致しているわけではありません。

それはそれで、興味深いことだと、僕は考えています。

講演ビデオ「 ペンローズの宇宙論」

 Part 1 宇宙の遠い未来

YouTube チャプター

00:00 はじめに

05:14 宇宙が膨張していることの意味

08:00 現在の宇宙の形は、ビッグバンで作られた

13:27 宇宙が膨張していることの意味

19:36  宇宙の退屈な終わりについて

22:41 ブラックホールのエントロピーとブラックホールの蒸発

24:28 黒色矮星と宇宙の終わり

 Part 2 宇宙の始まりと終わり

YouTube チャプター

00:00  Part 2 宇宙の始まりと終わり

00:09 宇宙の始まりと宇宙の遠い未来を比較する

03:03 宇宙の始まりの「前」と宇宙の終わりの「後」

07:04 宇宙論初期の議論

12:38 Big-Bang, Black Hole, …Wheelerが考えたこと

16:33 現代の宇宙論

Part 3 宇宙を旅する光子の物語

00:00 Part 3 宇宙を旅する光子の物語

00:15 地球に降り注ぐ光

Part 4 永遠と一瞬、無限と有限

YouTube チャプター

00:00 Part 4 永遠と一瞬、無限と有限

00:12 ペンローズの宇宙論

00:31 Conformal Structure

02:43 Conformal Cyclic Cosmology

21:45 天空に「二重丸」を探せ！